醸句通信

2007年01月

2007.01.12

技師 荒手 篤







酒一筋・技師



技師

荒手 篤




 利守酒造の技師として杜氏・田村のもとで20年を越える年月が流れました。その間には、酒造りの技だけでなく米作りも学び、経験、習得してきました。



 日本の伝統文化の一つである酒造りの技を受け継ぎながら、その技術を利用した新しい挑戦も行っています。

 利守酒造で醸されるこだわりの酒は、他では味わう事の出来ない旨味をもった地酒・”酒一筋”としてみなさまにお届けいたします。





2007.01.11

酒一筋・醸句通信    第五五号

今回のコンテンツ
  1.酒のウソホント
  2.おいしいお酒の飲める店▼TOJO'S
  3.毎回楽しい「百人一酒」
  4.おいしい話
 


◆◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━
◆  醸句通信  No.55   2007.1
◆━━━━━━━━━━━━━━ 酒一筋 ◆◆
 新年明けましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願い申しあげます
 天の与えたすばらしい力を内包する「赤磐雄町米」
の米を守り育て続けている「酒一筋」の蔵元からもっと
美味しくお酒を飲んで頂くために楽しいお酒のお話を
お送り致します。
 このメルマガが、ほんの少しでもあなたのお酒の楽し
さにプラスになればと思っております。
                        利守酒造株式会社

【酒槽(槽)】(さかぶね、ふね)
 もろみの入った酒袋を並べ重ねて
入れ、これを搾る舟型の器物を槽(ふね)
または、酒槽(さけぶね)と言います。
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1.酒のウソホント ▽  世界での日本酒
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 国と国の交流、異なる民族文化の交わりには、
それぞれの国のお酒、民族の育ててきた酒類が
介在します。魏志倭人伝の倭国の人々、これは
つまり私たちの先祖ですが、よく酒を好んだとあ
ります。
古代や中世のころ、中国大陸や朝鮮半島からお
酒がやって来たことも想像できます。戦国時代に
は、南蛮船が西欧のお酒を持ってきています。
当然、彼らは日本から日本の酒を持ち帰ったで
しょう。
ですがそれについての記録はあまりありません。
日本酒が外国で飲まれた最初は、明治初年に開
かれたパリ万博だったでしょうか。すでにこの時
に出品の記録があるのです。
大正末期には、ハワイで日本酒が醸造されまし
た。熱帯の季節条件を克服するため、製氷工場
内で醸されたそうです。
昭和に入ると、盛んだったブラジル移民のため
に、現地で酒がつくられました。
アメリカ本土には、戦前から輸出されていましたが、
日本酒が盛んに飲まれるようになるのは戦後の事
です。占領軍として日本に来たアメリカ人たちが、
お燗をして飲む日本酒の風俗を、オリエンタルムード
として迎えたようです。そこに、日本の海外進出が
重なりましたが、その日本人達は、残念な事に日本酒
離れしていましたから、日本酒ブームは起こりません
でした。熱燗にしなければ飲めない酒から、冷やでおい
しく飲める吟醸酒へ。この移行は、日本でさえ30年も
経っているのにまだ十分には普及していません。
アメリカではどのぐらいの時間がかかるのだろうと
案じていましたら、日本とは逆にわずか5年ぐらいで、
吟醸酒の時代に変わってきました。
いい酒を理解する人々は、どの国にもいるのですね。
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2.おいしいお酒の飲める店
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 おいしいお酒の飲める店。
こんなお店があります。是非お立ち寄り下さい
 ▽ TOJO’S 
     777 West Broadway,
     Vancouver BC V5Z 4J7,
CANADA
     電話:604- 872- 8050
      http://www.tojos.com/
 
 バンクバーに行く機会があれば、是非
立ち寄って頂きたいレストランの一つです。
ローカル(地元)の素材を使い調理する
日本食は”TOJO'S JAPANESE”
異国の地で飲む酒一筋は、日本とはまた
一味違った?味わいがあるはずです。
《TOJO'Sは、カナダで一番と言われる日本
料理店です》
◆今月、お店を移転してリニューアルオープン
致します。
オープニングレセプションに呼ばれ行ってきます。
レセプションに集まった方々に”酒一筋”をしっかり
と味わって頂きます!
今年は、スタートから酒一筋を持って飛び回る事に
なりそうです。がんばります!
 
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3.小倉あん子の「百人一酒」
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 和泉式部・いずみしきぶ
 あらざらむこの世のほかの思ひ出に
  いまひとたびの逢ふこともがな
《解釈》
百人一首の中でも多くの人に愛
されている愛の別れの歌です。
病床においても恋人との逢う瀬を
求める、情熱歌人らしい歌です。
戦後の映画に「いまひとたびの」
と言うのがあって、多くの女性の
涙をそそりました。
映画のストーリーは、この和泉式部
の歌を下敷きにしたものです。
 ■□■平成の百人一酒に酔人詠める歌■□■
 あらいやだ この世の中であの男
   いま十回目 尻をさわった
《解釈》
いい酒を飲む会は、男女がほぼ同じ
ぐらいの人数です。
並んでいるお酒をあれこれきき酒する
のに、もみくちゃになることが多いよう
です。その現場を匠に捕らえて詠った
歌です。
もうおわかりでしょう、人混みにまぎれ、
うまい酒の味に浸っている女性の…
を触りまくるのがいるのです。
こう言うのを昔は「いけすかない」と言
いました。
今は「どすけべ」と言うそうですね。
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4.おいしい話
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ウォッシュタイプと言えば「クセがある」「匂いがちょっと…」
など苦手な方もいらっしゃるでしょう。
でも糠漬けや納豆など発酵食品好きの日本人にとって、
決してハードルの高いチーズではないはずです。
チーズは出会いが大切。
とっても強いものを食べて苦手になってしまわぬ様に、
是非優しめのチーズから始めてほしいと思います。
それにピッタリなのが「ショーム」です。
ウォッシュタイプの入門編と言えるでしょう。
オレンジに色付いた表皮はやや香りはありますが、中身は
きれいなクリーム色でむっちりとした弾力、僅かな酸味と
ミルクの優しい甘味。ちょっぴりだけクセのある程度の
穏やかなウォッシュタイプです。
こんな「ショーム」には、きれいな味が持ち味の純米大吟醸
といきましょう。お互い出過ぎず張り合わない両者は、酒が
チーズの甘味を、チーズが酒の香りを引き立て合う
いい関係が保てる事でしょう。
是非ともこのきれいな味体験!してみませんか?
               フェルミエ渋谷店店長 粂田
 チーズと日本酒の美味しい関係をお楽しみ下さい!
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株式会社フェルミエ Fromagerie Fermier
【渋谷店】
東京都渋谷区渋谷2-24-1
東急百貨店 東横店B1フードショー内
http://www.fermier.fm/
####################################################
 皆さんに旨いと言って頂ける「酒一筋」を味わって
頂ける様、今年も米作りからがんばります!
「醸句通信」がお酒を楽しむ上での美味しい肴にな
る様情報発信を行っていきます。
応援、ご愛読よろしくお願い申し上げます。
「商品情報」「醸句通信」は下記アドレスで随時更新中です!
http://sakehitosuji.typepad.jp/joku/
発売日等の詳細は↑でご確認下さい。
(コメント、トラックバックもよろしくお願いします)
◎延び延びになっていたホームページのリニューアルも
今月中には出来ると思います。

2007.01.11

製造担当 利守 信之







酒一筋・製造担当



製造担当

利守 信之




 大学卒業後、独立行政法人・酒類総合研究所で修業を行ったのち杜氏・田村のもとで日本の伝統文化の一つである酒造りを学び続けています。夏場には酒一筋の試験田で雄町米の管理を行っています。



 「酒造りは米作りから」を実践しながら酒造りの技を受け継ぐために日々勉強です。
 みなさんに”うまい”と言って頂ける様な利守酒造でしか醸せない地酒・”酒一筋”を目指します





2007.01.08

赤磐雄町農家








赤磐雄町米栽培農家

清野 虎雄




 私の雄町栽培は、小学生の頃から始まりました。昔は、田植え休みがあり協同で行う田植えは楽しみでした。また、父親の除草についていき、稲の葉に産みつけられた害虫(メイ虫)の卵を除去したりいなご採りをしたものです。








 秋の稲刈り休みには、稲刈りの手伝い、脱穀の際の稲の運搬を行いました。雄町は丈が長いので大変苦労しました。また、協同で行う籾すりも楽しみでした。



 中学生頃になると牛での田引、代かき、苗運びを行うようになりましたが、雄町は苗が大きく他の品種に比べ量が多く大変でした。雄町は、病害虫に弱く(特にメイ虫)また倒れ伏し、台風が来れば品質が悪く、籾すりの時に米選機で数回(5~6回)選別してやりようやく検査に合格するので、近所の人に大変な苦労をかけたものです。子供心に、『何故、雄町を栽培するのか』と思ったものでした。



 雄町の稲は、出穂後、穂揃から20日頃までが、他の品種に比べ、大変見事な稲です。また、実るほどに稲穂を垂れるのです。「実れば、実るほど頭をさげる稲穂かな」と言われるように、人の生き方も雄町の稲のようでありたいものです。



 父親が、何故雄町作りを続けてきたか――雄町の稲のように人もおごり高ぶりのないようにと、雄町作りを通じて生き方を教えるためだったのでは、と今になって思います。雄町作りが続けられたのも、近所の方々の援助、および農協、普及所の方々のお力添えがあったからと、たいへん感謝しております。



2007.01.03

秘蔵古酒

《純米大吟醸》

◆熟成年数:5年以上







300ml 1,680円(税込)





























原料米 赤磐雄町米
精米歩合 50%
日本酒度 -8
酸度 1.9
アルコール度 15~16度

2007.01.03

純米大吟醸古酒

《純米大吟醸》

◆熟成年数:5年以上







500ml 3,990円(税込)





























原料米 赤磐雄町米
精米歩合 50%
日本酒度 -4
酸度 1.8
アルコール度 16~17度

2007.01.02

純米熟成1998年

《純米》

【数量限定】














500ml 完売致しました
300ml





























原料米 赤磐雄町米
精米歩合 60%
日本酒度 -24
酸度 3.0
アルコール度 13~14度



えっ! これ日本酒!ときっと驚かれるはず。

シェリーにも似た味わい。日本食だけでなくオリーブオイルを

使った料理等によく合います!

(お酒の中の酸が口の中の油をさっと消してくれます。)

酸味と旨味の絶妙なバランスをお楽しみ下さい!

ちょっと冷やして又はロックでもお楽しみ頂けます。

日本酒が苦手な方でも「これなら飲める!」と言われる方も・・・

是非お試し下さい!

2007.01.02

全麹2005年

《純米・自家熟成酒》

【数量限定】














500ml 1,680円(税込)
300ml 1,050円(税込)





























原料米 赤磐雄町米
精米歩合 65%
日本酒度 -3
酸度 3.0
アルコール度 16~17度



自家熟成酒(ご家庭で熟成して頂くお酒です)

熟成酒をご家庭で手軽に熟成出来るように開発した

「酒一筋 全麹」。熟成を重ねることにより甘味と酸味の

絶妙なバランスをお楽しみ頂くことが出来ます。

3年後からがおすすめです。

写真の様に毎年変化をしていきます。(左から:1999、2000、2001年)

※熟成は、常温でお願いします。


※酒造年度です。

 なるべく温度変化が激しくなく、直射日光等を受けない

場所で保管下さい。熟成を始める日の新聞紙等に包んで

おきますと開封の時に始めた日がわかって楽しいですよ!

限定商品につき数量に達した時点で終売となります。


2007.01.02

全麹2003年

《純米・自家熟成酒》

【数量限定】














500ml 2,100円(税込)
300ml 1,260円(税込)





























原料米 赤磐雄町米
精米歩合 60%
日本酒度 -20~21
酸度 3.8~3.9
アルコール度 16~17度



自家熟成酒(ご家庭で熟成して頂くお酒です)

熟成酒をご家庭で手軽に熟成出来るように開発した

「酒一筋 全麹」。熟成を重ねることにより甘味と酸味の

絶妙なバランスをお楽しみ頂くことが出来ます。

3年後からがおすすめです。

写真は「全麹2003年」の今(2009年)の状態です。

※熟成は、常温でお願いします。


※酒造年度です。

 なるべく温度変化が激しくなく、直射日光等を受けない

場所で保管下さい。熟成を始める日の新聞紙等に包んで

おきますと開封の時に始めた日がわかって楽しいですよ!

限定商品につき数量に達した時点で終売となります。


2007.01.01

純米秋あがり

《純米・無ろ過原酒》

【季節限定商品】



発売中












1.8L 2,310円(税込)
720ml 1,155円(税込)





























原料米 キビヨシ
精米歩合 65%
日本酒度 +1~2
酸度 1.8~1.9
アルコール度 17~18度



【ひやおろし】

 春先に出来上がったお酒は貯蔵(熟成)を経て秋口から瓶に詰めて
出荷するのが、一般的なサイクルです。

秋口になると外気(気温)と貯蔵されているお酒の温度とが同じ位になりま
す。
それをそのままタンクから瓶に詰めて出荷するお酒を「ひやおろし」、
「秋あがり」とも呼びます。

なぜ、同じ温度が良いか?それは雑菌の繁殖
が抑えられるからです。

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