醸句通信

2006年05月

2006.05.25

酒一筋・醸句通信    第四七号

今回のコンテンツ
  1.酒のウソホント
  2.田植祭
  3.毎回楽しい「百人一酒」


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◆  醸句通信  No.46   2006.5
◆━━━━━━━━━━━━━━ 酒一筋 ◆◆
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1.酒のウソホント ▽  酒は高いか安いか?
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 世の中、色々な物やサービスが物価という
もので表されます。これが時代によって変化します。
その時々の世相と物価、お酒の値段を比べてみま
しょう。
 昭和24年
 この年のブームがサンダル、リーゼント、ヒロ
ポンだったと言われます。サンダルが女性のおし
ゃれ、リーゼント(髪型)が男性のおしゃれとはな
んにもない世の中だったことを示しています。そ
して若者は戦争遂行用に発明されたヒロポンに溺
れたのでした。
 物価 理髪35円/清酒65円/ゴールデンバット
30円
 こんなふうにありますが、理髪料は石鹸を持っ
ていかなければ洗髪してもらえない。お酒とたば
こは完全配給の時代でした。とくにお酒はいくら
闇値を出しても買えません。飲めたのは「バクダ
ン」とか「カストリ」(酒粕を蒸留したものではない)
という得体の知れない物でした。中にはメチル
アルコールが入ったものもあり、死者や失明者
を出す恐ろしい物もあったそうです。
それでも戦後の復興は進み、東京・大阪間に特急
列車が復活し、中間子理論の湯川秀樹さんが日本
人初のノーベル賞を受賞しました。
 流行語を見ると、アジャパーやギョッなんていう
のが流行り、盛り場にはアルサロという新風俗が
現れました。
 歌は「青い山脈」「銀座カンカン娘」、プロ野球
はこの年の秋、2リーグに分かれました。ベストセ
ラーに吉川英治の「宮本武蔵」があり、エログロナ
ンセンスと硬軟入り交じる世の中でした。
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2.「赤磐雄町米」栽培体験 田植祭
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 日時:6月3日(土)  9時集合(13時解散予定) 雨天決行
 場所:利守酒造試験田
   (9時までに利守酒造に集合して下さい)
 参加費:無料(交通費・宿泊費等は各自ご負担下さい)
       昼食は当社にておにぎりを用意致します。
       (飲食物等のお持込はご遠慮下さい)
 参加特典:自分達で植えた「赤磐雄町米」で仕込む
「田植酒」を購入する事が出来ます。(参加者のみ!)
    (2007年2月頃発売予定)
  ※当日もご参加下さった方のために限定酒の販売を
    企画しております。お楽しみに!
  尚、当日蔵内の見学は出来ませんのでご了承下さい。
 
 定員:50名   ※小学生未満の入田は出来ません。
 申込締切:5月23日  ※定員に達した時点で締切とさせて頂きます
 申込方法:メール又は電話でお願い致します。
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3.小倉あん子の「百人一酒」
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 恵慶法師・えぎょうほうし
 八重葎茂れる宿の寂しきに
   人こそ見えぬ秋は来にけり
《解釈》
 源融(みなもとのとおる、「みちのく
のしのぶもぢずり・・」の作者)の別荘
河原院は荒れ果てていた様子を詠ん
だ歌です。その屋敷は、松島の塩釜
を模したもので、毎日海水を運ばせ、
塩を焼いたという壮大なものでした。
それが百年もして、荒れ果ててしまい
ました。幽霊が出るともいわれました。
八重葎が生い茂っています。
そんな屋敷にも秋だけは必ずやって
くるという歌です。
これは余談ですが、どぶろくを造る時
八重葎の実を入れると、どぶろくが腐
らないと言われています。
 ■□■平成の百人一酒に酔人詠める歌■□■
  八重ちゃんと茂るのやつが嬉しそに
    人に見られず酒を飲みけり
《解釈》
 お酒の会があちこちにあります。
どの会も意外と思えるほど女性が多い
んですね。それなら酒を介してたくさん
のロマンの花が咲きそうなものですが、
これも意外というほどその動きが見ら
れないのです。酒の魅力が大き過ぎる
からか男女の事はこの場では遠慮しよ
うと思っているからかわかりません。
その中から八重ちゃんと茂るさんが
仲良くなって酒を間にデートしたという
ごくありふれた風景を捉えた歌ですが、
その言葉遣いにはある意味が隠されて
います。
八重ちゃんと呼ばれる女性像をどう想像
しますか。茂るのやつと呼ばれる男性は?
詠み人をはじめ、他の人たちもやっかん
でいる雰囲気が伺えます。やきもちなので
しょうか・・・・。
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 やっと形になりました!
前にちらっとお話した「梅酒」がやっと商品化
出来そうです。
「なーんだ梅酒か」と思われる方も多いかと。
ちょっと待って下さい!ただの梅酒じゃないんです
「無添加」!
酸味料・香料はもちろん「糖類」を一切加えない
「純米梅酒(じゅんまいうめさけ)」が出来上がりました。
他と同じでは面白くない、無添加は出来ないものか
の発想で(周りに反対されましたが・・)はじめたものが
酒一筋ならではの商品化にたどり着きました。
是非皆さんに味わって頂きたい一品です。
発売時期は5月を予定しております。
(詳細が決定次第ホームページに掲載致します)

2006.05.01

酒一筋・軽部村月々便り 第17号(2006年5月)

うまい地酒造りにこだわっている「酒一筋」の蔵元の所在地が旧・軽部村

なのです。大正から昭和初期に名声を博した酒米「雄町米」の産地として、

知られ一時この米は絶えて幻の米となっていましたが、当蔵が復活に立ち

上がった経緯もあり、この地に感謝の意を込めて紙名といたしました。

天が与えてくださった「赤磐雄町米」を貴重な文化遺産として伝えて行くこと

を使命と考え、月々発刊(2ヶ月に一度)しておりますの。

 この新聞が、ほんの少しでもあなたのお酒の楽しさにプラスになればと思って

おります。            酒一筋・赤磐雄町・備前 醸造元 蔵主



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