醸句通信

2006年01月

2006.01.11

酒一筋・醸句通信    第四三号

今回のコンテンツ
  1.酒のウソホント
  2.おいしいお酒の買える店▼ 「本間商店」
  3.毎回楽しい「百人一酒」


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◆  醸句通信  No.43   2006.1
◆━━━━━━━━━━━━━━ 酒一筋 ◆◆
 新年明けましておめでとうございます。
 本年もよろしくお願い申しあげます
 天の与えたすばらしい力を内包する「赤磐雄町米」の米を守り
育て続けている「酒一筋」の蔵元からもっと美味しくお酒を飲んで
頂くために楽しいお酒のお話をお送り致します。
 このメルマガが、ほんのすこしでもあなたのお酒の楽しさに
プラスになればと思っております。
                        利守酒造株式会社
【屠蘇】 とそ
 屠蘇とは正月、年頭に当たって向こう
一年間の邪気払い、延命を願って飲ま
れる薬酒。
キキョウ、ボウフウ、サンショウ、ニッケイ、
ビャクジュツの5種類の生薬。
これらの生薬を配合した物を屠蘇散(と
そさん)と言います。
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1.酒のウソホント ▽ 酒と健康・長寿① 
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 私たちはお酒を製造し提供するのが仕事です。
それだけにお酒が長生きの妙薬というと宣伝めい
た事になります。でも、少しだけ言わせて下さい。
 お酒の上手な飲み方、それは健康な飲み方とも
言えるのですが、「食べながら飲むのがいい」と
されています。良質なタンパク質とビタミンの多い
食べ物が特に良いとされています。
なぜかというと、消化器官である胃や腸の内壁、
そこは粘膜になっているそうですが、食べ物で皮膜
を作り、これが胃や腸を守ってくれるのだそうです。
それによってアルコール吸収もゆっくりとなります。
料理を食べながらお酒を飲むと、ゆっくりとした酒席
になります。このゆっくりさが、体内のアルコール分
を急激に上げることなく楽しく飲み進めることにな
ります。それで飲み過ぎを防止することにもなるの
です。これは私たちの商売にはいささかマイナスな
のですが。
お酒に合う魚は、ほとんどが良質のタンパク質がた
っぷりのもので、新鮮な肴はビタミンも各種、溢れる
ほど含んでいます。
健康に飲んでいただく事が私どもの蔵の繁栄につ
ながるという策略にもなってもいるのです。そのお酒
が長生きのカギになっているのをご存じですか。
長生きの証拠は、一人一人は自覚していませんが、
たくさんの人々の寿命を集めて調べればわかること
です。
医学的なデータでは、適量にお酒を飲む人は、飲ま
ない人やうんと飲む人に比べて長生きだという事を
示しています。
このデータは、日本だけのことではなくどの国にも
通じ、性別にも関係なく証明されています。
その理由として、ストレス解消によって心筋梗塞が
予防されたり、その他の生活上の自己などが回避
されたりしているのではないかとされています。
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2.おいしいお酒の買える店
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 おいしいお酒の買える店。
こんなお店があります。是非お立ち寄り下さい。
▽ 「本間商店」 
   東京都渋谷区笹塚2-41-22
      TEL:03-3377-8281
   営業時間 11:00~20:00
    定休日  水曜日(第三火曜日)
 京王線「笹塚」駅から徒歩5分程度。
商店街の中ほどにあるこだわりの酒屋
さんです。
「山廃」「きもと」「原酒」等のお酒を中心に
品揃えされています。
酒一筋の「きもと純米吟醸」もここで購入
する事が出来ます。
 本間商店さんのお隣の洋食屋
「江戸屋」さんのとんかつはおすすめです。
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3.小倉あん子の「百人一酒」
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 権中納言敦忠・ごんちゅうなごんあつただ
  逢ひ見ての後の心に比ぶれば
    昔は物を思はざりけり
《解釈》
 これは誰が読んでもその内容が
わかる恋の歌です。あんまり平易
に恋の苦しさ悩ましさを歌っている
ものですから、もっと複雑に解釈し
ようと試みる人も多いようです。
この恋の相手は、「忘らるる・・」の
作者である右近とされています。
敦忠は藤原時平の子で、父親同様、
若死にで38歳で死んでいます。
余談ですが、時平はのち天神さんと
なる菅原道真の政敵で、道真を大宰
府に追いやり、それで道真の怨念で
一族が若死にしたとか。その怨霊を
鎮めるために道真を天神さんとして
祀ったと言う事になっています。
 ■□■平成の百人一酒に酔人詠める歌■□■
    あの店の 奥のところの酒くらべ
     難しいものと思わざりけり
《解釈》
 きき酒だとか比べ飲みだとか、色んな
酒を少しずつやるのは酒飲み主流派を
自ら任ずる人には歯がゆいものらしいの
です。「この道三十年、ひたすら飲み続け
たオレが酒がわからぬことはない」と、店
の奥にかたまってやっている酒の会に加
わった。
そこで出会った酒は、これまで三十年間
飲んできたのとは全く違う美禄だった。
それに驚いてはいられない。酒当てが全然
出来ないのである。そこでこの酒豪は素直
に反省して詠ったものです。
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 本年もよろしくお願い申し上げます。
 年が明けても寒い日が続きますね・・・
インフルエンザも流行っているようですので
お風邪を召されない様、充分ご自愛下さい!

2006.01.01

酒一筋・軽部村月々便り 第15号(2006年1月)

 今年も皆さんに「旨い」「楽しい」と喜んで頂ける

お酒・情報をお届けできる様にがんばります。

本年も引き続きのご愛読、応援よろしくお願い申し上げます。



●日本酒ごま知識

●岡山の旬

●新桃太郎物語

●百年貯蔵開始





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