醸句通信

2005年08月

2005.08.11

酒一筋・醸句通信    第三八号

今回のコンテンツ
  1.酒のウソホント「木桶の誕生」
  2.おいしいお酒の飲める店▼ 「吟醸Bar蔵72」 12日まで!
  3.毎回楽しい「百人一酒」


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◆  醸句通信  No.38   2005.8
◆━━━━━━━━━━━━━━ 酒一筋 ◆◆
 天の与えたすばらしい力を内包する「赤磐雄町米」の米を守り
育て続けている「酒一筋」の蔵元からもっと美味しくお酒を飲んで
頂くために楽しいお酒のお話をお送り致します。
 このメルマガが、ほんのすこしでもあなたのお酒の楽しさに
プラスになればと思っております。
                        利守酒造株式会社
【狸】 たぬき
 狐(第37号)があれば狸も
あります。狸も狐と同じ用途の
桶でもろみを汲む時に使用し
ます。越前流が灘で行われた
時期に用いられた桶です。
狐とはちょっと形が違い桶の
もろみの出し口として竹の太
い筒を使用し、桶の上面を
1/3程蓋を固定し、もろみの
こぼれを防いでいます。
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1.酒のウソホント ▽ 木桶の誕生
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 酒を入れるものと言うと現代ならば瓶と答え
るでしょうね。それはガラス瓶を指していますが、
実際には紙パックもありますし、PETボトルの
樹脂製の物もあります。しかし以前は樽や桶が
酒の入れ物でした。
さらに五、六百年以上前になると、酒の入れ物
は土を焼いた陶器しかありませんでした。
酒を造ることを商売にしていたものも、多分その
頃は家庭でも酒はつくられていたでしょうから、家
庭や酒席の酒の入れ物も陶器でした。木製の物
もありましたが、それは木をくり抜いた物ですから
せいぜい杯や椀、木鉢あたりが大きさの限界で
した。木を材料にして液体を入れる桶が出来た
のは、室町時代でした。鋸と鉋(ノコギリとカンナ)
が中国から持ち込まれたからです。
鋸と鉋が渡来してこれを使って「板」を作ることが
出来るようになりました。
それまでも板はありました。その板は木目方向
に割いたものでした。鋸と鉋で作りだした板は
平滑に仕上げられ、板の側面と側面を密着させ
ることが出来るようになります。
それに竹をタガとして使うアイデアが生まれた
からです。この工法が可能になって、大型の木
製容器である桶が作られるようになります。
鎌倉幕府は酒造りを制限するために市内の民
家の壷を壊したとあります。しかし室町末期には
洛中洛外に三百十四軒の酒屋があったとあります。
この辺から酒造りが本格的に産業になっていく
わけです。
酒づくりの文化は、それぞれの時代の先端技術
を吸収して育ちました。
 木桶の前は焼き物。備前などの大甕が使われ
ていたのです。その再現を備前焼大甕によって
酒一筋は行っています。
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2.おいしいお酒の飲める店
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 酒一筋を美味しく楽しみたい方に。
こんなお店があります。是非お立ち寄り下さい。
◇◆◆ 8月12日 まで ◆◆◇
        お急ぎ下さい・・・・
▽ 「吟醸Bar蔵72」 
   東京都港区元麻布2-11-1-2F
      TEL:090-7415-4035
      麻布十番駅(南北線・大江戸線)下車 
        徒歩10分程度
    
   営業時間:18:00~22:00(水~土)
          15:00~20:00(日) 
    定休日:月、火曜日
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
 吟醸酒協会の新企画として3ヶ月間限定
でオープンしたスタンドバーも8月12日で閉店。
協会会員蔵の大吟醸酒を一杯200円~
400円で味わう事が出来ます。
今週末が担当蔵元による最後のイベント開催!
(週末限定の鑑評会出品酒や吟醸酒も登場。)
◎「赤磐雄町 純米大吟醸」は
常時一杯200円で飲めますよ!
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
 
お一人 1,000円程度~
※チケット制で1,000円分の
チケットを最初に購入。
詳しい情報・地図↓  サービス券付
http://members.jcom.home.ne.jp/n-ginjo/
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 酒一筋担当週に多数のご来店ありがとうございました。
また、「チーズと吟醸酒」には定員を超えるお申込を頂き
有難うございました。参加出来なかった皆さん申し訳ござ
いませんでした。 
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3.小倉あん子の「百人一酒」
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 参議等・さんぎひとし
 浅茅生(あさぢふ)の小野の篠原忍ぶれど
  あまりてなどか人の恋しき
《解釈》
 篠は群生する小さい竹です。
この篠のように、私はあなたへの思いを
忍びこらえてきたが、もう忍びきれない。
どうしてあなたがこんな恋しいのだろうか。
 ■□■平成の百人一酒に酔人詠める歌■□■
   国中の 評判の酒試せども
     あまりになぜか あの酒恋しき
《解釈》
 どの人にも「あの時の酒」と言うのが
あります。酒の味は、同じ銘柄であって
もその年その年で微妙に味が違います。
あの時の酒の夢をもう一度見ようとファン
は色々試します。でも、あの時の酒には
再び出会うことはできません。
となると、ファンはかわいそうと言う事に
なるのですが、そこはよくしたもので、あの
時の酒以上のきょうの酒に出会うのです。
こういうのを酒ファン冥利に尽きると言います。
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 「赤磐雄町米」の稲も順調に育っています。
ご安心下さい! 収穫祭までしっかり育てますよ。
 当社が5年以上前から取り組んできた日本酒を
使用したリキュールが形になりそうです。
(発売時期等は未定ですが)
酒蔵が造る○○○酒・・・・もちろん純米酒を使用
してこだわりの一品を製造中です。ご期待下さい。
(詳細は後日)

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