醸句通信
2009年10月
2009.10.05
酒一筋 ”雄町米”収穫祭
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
□■ 酒一筋 ”雄町米”収穫祭ご案内 ■□
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
皆さんが田植えを行った「雄町」の田も色付いて
収穫の時期になりました。
今年も収穫祭を下記日程で開催致します。
是非、ご参加下さい!初めての方も大歓迎!
* 日時:10月17日(土) 9時集合(13時解散予定)
雨天中止
* 集合場所:利守酒造株式会社
岡山県赤磐市西軽部762-1
* 参加費:無料(交通費・宿泊費等は各自ご負担下さい)
事前にお申込みが必要です
昼食は当社にておにぎりを用意致します。
(飲食物等のお持込はご遠慮下さい)
* 参加特典:2010年2月頃発売予定
自分達で収穫した「雄町米」で仕込む
「田植酒」を購入する事が出来ます。(参加者のみ!)
* 定員:50名 ※小さいお子様の入田は出来ません。
* お申込締切:10月10日
お申込はメール又は電話で
ご参加者のお名前、ご連絡先等をお知らせ下さい
2009.10.02
雪のように真っ白な
この白い粉は?
決して怪しい物ではありません。
先日の「兵庫北錦」を精米した時に出た糠です。
この真っ白な糠は特白と呼ばれるものです。
米の一番内側の辺り、いちばん外側をけずっ
た時に出るのが、ちょっと茶色がかった赤糠
と呼ばれる糠。この赤糠は田の肥料として使用
します。以前に、この白糠をお菓子屋さんに頼んで団子にして
もらいましたが、出来は今一つでした(残念)。
お菓子屋さん曰く、長時間掛けて粉になっているのでお菓子の原料
として使用している米粉とは違いうまくいかないという事でした。
お酒の原料用に割れないように時間を掛けて精米して行きますからね。
でも、何かお菓子が出来ないものでしょうかね?!
2009.10.01
酒一筋 醸句通信 第八八号
今回のコンテンツ
1.酒のウソホント
2.毎回楽しい「百人一酒」
3.おいしい話
4.秋です!旬です!
◆◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ 醸句通信 No.88 2009.10
◆━━━━━━━━━━━━━━ 酒一筋 ◆◆
天の与えたすばらしい力を内包する「赤磐雄町米」
の米を守り育て続けている「酒一筋」の蔵元からもっと
美味しくお酒を飲んで頂くために楽しいお酒のお話を
お送り致します。
このメルマガが、ほんの少しでもあなたのお酒の楽し
さにプラスになればと思っております。
利守酒造株式会社
【日本酒の日】(10月1日)
何故?10月1日なのか?
十二支の10番目の酉(トリ)
は、もともと壺の形を表わす
象形文字で、「酒」を意味し
ています。
10月は新米が実る月であり、
酒造りが始まる月。明治年間
酒税法創設以来、10月から9
月をもって酒造年度とされて
きた(現在は7月から6月)
歴史もあり10月1日が「日本
酒の日」と定められました。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
1.酒のウソホント ▽ 酒粕の話3
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
「カストリ焼酎」という言葉を聞いたことがあり
ますか。戦後の混乱期に飲んべえたちが飲んだと
いわれる正体不明のアルコール飲料です。2合で
潰れるということから、これも戦後に出版された
エログロ雑誌を「カストリ雑誌」と呼んだのでした。
実は本物の粕取り焼酎というものがあるのです。
酒粕には5%ぐらいのアルコール分があります。
これを蒸留したものが粕取り焼酎なのです。
蒸留するには酒粕に蒸気を当てなければなりま
せん。ところが酒粕は板状や練り状になっていま
すので蒸気が入り込めません。それで籾殻を混ぜ
て蒸気を当ててアルコールを蒸発させます。
蒸留酒はできたばかりの時は味が粗くておいし
いものではありません。粕取り焼酎も時間を掛け
てじっくり寝かせておくと奥深いすばらしい味に
なります。
とくに吟醸づくりから出る酒粕の粕取り焼酎の
すばらしさは世界の蒸留酒に比べても遜色はあり
ません。この焼酎を吟醸づくりの添加アルコール
に使った吟醸酒があるのですが、いまのところと
ても少量なので手に入りません。このような日本
独自の酒文化の製品をもっと大事にしなければな
らないのでしょうが、粕取り焼酎がほとんどつく
られないのは、籾殻入りの酒粕のカスの処分がし
にくいからです。
ずっと以前は家畜の飼料にしたり、自然に腐らせ
て肥料にしたりしていたそうですが、今は畜産に
は配合飼料、肥料には合成肥料が使われるように
なりました。また、季節変動があることから量は
そろはない、取り扱いも面倒なものは使ってくれ
るところがないらしいのです。
もっと自然に戻る必要がありそうです。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
2.小倉あん子の「百人一酒」
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
皇嘉門院別当(こうかもんいんのべつとう)
難波江の葦のかりねのひとよゆえ
みをつくしてや恋ひわたるべき
《解釈》
旅先におけるはかない契による末長い恋の
嘆きを予想する哀切な女心をうたった歌。
わが身を尽くして、これからもずっと恋い続
けるのでしょうか?
■□■平成の百人一酒に酔人詠める歌■□■
おいわいの ほんの一夜の仮の席
身をつぶすほど 飲みあさるべし
《解釈》
○○と○○と○○職の人たちは、ただ酒な
らいくらでも飲むなんていわれています。
つまり自腹を切っては飲まないということで
すね。そんな人たちがお祝いの席に出ると、
飲むわ飲むわ、いくら飲んでもあとで割り勘
なんていうことはありませんから。
できれば酒席で一緒になるのはごめん被りた
いですね。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3.おいしい話
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
チーズと日本酒の美味しい関係をお楽しみ下さい!
今回紹介するのはベルギーチーズです。
あまりピンとこない方もいらっしゃるかもしれませんが、
それもそのはず日本に輸入されているものは多くはない
ので無理もありません。
そしてベルギーを語るにあたり外せないのがビールです。
人口約1000万人、コンパクトな国ベルギーにいくつの
ビール醸造所があると思いますか。その数なんと125ヶ所。
私もビール醸造所巡りの旅にベルギーを訪れたことがあ
りますが、カフェでお茶がわりにビールが全く違和感な
かったのを思い出します。
トラピスト修導院で造られるトラピストビールは世界で
7ヶ所あり、そのうちの6ヶ所もがベルギーにあるのです。
その中のひとつ「オルヴァル」は日本でもベルギービール
愛好者には言わずと知れた存在。そこでチーズも製造さ
れていて、その名前も同じく「オルウ゛ァル」です。
このチーズは塩水で洗って熟成させるため表皮はオレン
ジ色で独特の香りを放ちますが、中身はクリーム色で
むっちりとした弾力。口中でミルクの甘味、旨味の滞在
時間が長いので、このすきに酒を滑り込ませない手はあ
りません。
このチーズは外皮と中身の対比がおもしろく一緒に食べ
れば複雑さが味わい深く、別々にして各々の個性を楽し
むのもよいでしょう。
食べ方により様々なタイプの酒と美味なる相性をみせて
くれる「オルウ゛ァル」是非ともおつまみの仲間入りに
して下さいね!
D&F テイスティー アドバイザー 粂田 康子
------------------------------------
【チーズのお問合せ】
株式会社フェルミエ Fromagerie Fermier
【本店】
東京都港区愛宕1-5-3
愛宕ASビル1階
http://www.fermier.fm/
##########################################
秋ですね!食欲の秋、日本酒の秋です!
旅をするにも良い季節、旅をしながら各地の美味
しい肴とお酒というのも良いですね。
(私には夢の様な話ですが・・・)
先日、世界を旅して現在は日本中を旅している旅
人が酒一筋の蔵を訪ねて下さいました。
「岡山でこれだけは食べとけ」の質問に悩んで結
局「デミカツ」をすすめました。
(他県にはないでしょう)
「おいしい話」を読んでいて、何時になるか分か
りませんが粂田さんをお呼びして「チーズと酒一筋
を楽しむ夕べ」のような企画を行いたいですね。
何時の事になるか分かりませんが・・・・
いよいよ「雄町」も収穫の時が近付いてきまし
た!「収穫祭」の日程につきましては来週中には
決定したいと思います。
(詳細は酒一筋ホームページでご確認下さい。)
皆さんのご参加オマチしております!
今月は「吟醸酒を味わう会」(大阪・東京)を
はじめ展示会等で皆さんとお会いする機会も多い
月です。会場で酒一筋ブースを発見したら是非一声
掛けて下さい。
◆醸句通信(日々の出来事を不定期に随時更新中)
http://www.sakehitosuji.co.jp/report/
◆蔵元情報(イベント等のご案内を随時掲載中)
http://www.sakehitosuji.co.jp/brewery/
※一部のコンテンツは携帯電話からもご覧いただけます!
(アドレスは同じで http://www.sakehitosuji.co.jp )
皆さんからのコメント、トラックバックお待ちしております。
… … … … … … … … … … … … …
また、みなさんのお酒にかかわる情報、それ以外
のものでも結構ですからどしどしご返事・お便りを
ください。
「これはおもしろかった」「こんな事が知りたい」・・
あの人にも送ってほしいなどのご要望がございましたら
お知らせ下さい。
また、このメルマガがご迷惑になるようでしたらご
一報ください。早速、宛先リストから削除いたします。
ご迷惑をお掛けしている方々にはお詫び申しげます。
利守酒造株式会社
編集担当・明日香
2009.10.01
日本酒の日は日本酒で!
- « 前のページ
- 3 / 3