醸句通信

2009年09月

2009.09.01

軽部村月々便り 第37号(2009年9・10月)

  時折、日中の日差しは厳しいなと思う時もありますが、
日ごとに秋の気配を感じますね。
秋といえば日本酒!



●日本酒ごま知識

    「原酒」

●岡山の旬

●酒は楽しく飲むべかりける

●新桃太郎物語

●酒一筋が飲みたくなったら?

●おいしい話







軽部村月々便り 第37号(2009年10・11月)をダウンロードする

2009.09.01

酒一筋  醸句通信    第八七号

今回のコンテンツ
  1.酒のウソホント
  2.毎回楽しい「百人一酒」
  3.おいしい話
  4.秋です!旬です!


◆◆◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━
◆  醸句通信  No.87   2009.9
◆━━━━━━━━━━━━━━ 酒一筋 ◆◆
 天の与えたすばらしい力を内包する「赤磐雄町米」
の米を守り育て続けている「酒一筋」の蔵元からもっと
美味しくお酒を飲んで頂くために楽しいお酒のお話を
お送り致します。
 このメルマガが、ほんの少しでもあなたのお酒の楽し
さにプラスになればと思っております。
                        利守酒造株式会社
【冷やおろし】(秋あがり)
 春先に出来上がったお酒は
貯蔵(熟成)を経て秋口から
瓶に詰めて出荷するのが、一
般的なサイクルです。
秋口になると外気(気温)と
貯蔵されているお酒の温度と
が同じ位になります。
それをそのままタンクから瓶
に詰めて出荷するお酒を「冷
やおろし」、「秋あがり」と
も呼びます。
なぜ、同じ温度が良いか?
それは雑菌の繁殖が抑えられ
るからです。
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1.酒のウソホント    ▽ 酒粕の話2
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 酒が搾られて出てくると、その2割ぐらいの酒
粕も出来ます。
この酒粕が私たちの食生活においしさをもたらし
ています。
そのほとんどは魚介類や肉、野菜類の酒粕として
間接的に私たちの口に入りますが、かなりの部分
は直接おいしく口にしていますね。
私たちが酒粕を目にするとき、二つのまったく異
なった形状で出てきます。
一つは冬の間、酒屋の店頭で売られる板粕と、も
う一つは漬け物に使われる留粕(練り粕)です。
酒粕はもろみを搾る濾布に板状に付いています。
これを壊さぬように取り出したものが板粕です。
壊れやすい物ですからほとんどはばらばらに砕け
てしまいます。
このバラバラになったのをタンクに入れておくと
酒粕そのものが発酵を続け、軟らかくなって、
やがて留粕(練り粕)になります。練り粕は発酵
が進んだ分だけ味が濃くなって漬け物用に向いた
品質になります。
板粕はそのままでも食べられます。
焼いて砂糖醤油をちょっと付けたのはなかなかオ
ツな味で、酒のツマミにもお茶請けにもなります。
寒くなってくると粕汁が恋しくなります。
この頃売り出される板粕を溶いて、お味噌で調味
します。具の狙い目は塩鮭のアラです。
頭は最高です。ブツ切りにして煮込みます。
アラからしみ出す塩分だけで調味出来ることがあ
りますから、塩加減に気をつけてください。
あとは季節の野菜なんでも来いですが、サトイモ、
ダイコン、カブなどの根菜がいいようです。
 わさび漬けはワサビを酒粕で漬けたものなので
すが、実際はワサビの辛みの付いた酒粕を食べて
いる感がありますね。これも酒粕の美味です。
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2.小倉あん子の「百人一酒」
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 寂蓮法師(じゃくれんほうし)
 村雨の露もまだ干ぬまきの葉に
  霧立ちのぼる秋の夕暮
《解釈》
 ここでいう「まき」は、杉や檜などの総称
です。現代の私達には、「まき」も「杉」も
「松」も、季節感は薄れてしまいました。
秋雨が降って晴れて、そこから霧が立つ風景
は、時代を超えてすがすがしさをわれわれ世
代にも伝えてくれています。
「む」の一字で取れる札なので、ポピュラー
ですし、歌の解釈も素直に受け入れられます。
 ■□■平成の百人一酒に酔人詠める歌■□■
 ムラサメも ノキザメもあるヤバい酒
  キリキリ痛む 二日酔い酒
 
《解釈》
「長者番付」という落語の中に、村のはずれ
まで行くともう酒が冷めているとか、軒を出
たら冷めるとかいう薄くまずい酒がでてきま
す。それよりヤバいのが飲んだら必ず二日酔
いする酒ですね。
吟醸酒が登場して、美味しくて二日酔いを絶
対しない酒があることをファンは知りました。
飲み過ぎはダメですよ!
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3.おいしい話
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 チーズと日本酒の美味しい関係をお楽しみ下さい!
 
「ブルーチーズ」とひとえに言っても各国から様々な
ものが日本に輸入されています。
有名なところであげればイタリア料理店で出会う
「ゴルゴンゾーラ」力強さの代表格フランスのロック
フォールあたりでしょうか。
しかしまだ数知れない多くのブルーチーズが存在する
のです。でもその国での生産量が少なければ日本に輸
入量も少ないのは当然ですよね。
知名度は高くないけれど歴史も古く、地元で愛され続
けているブルーチーズを紹介しましょう。
「ブルー デュ ヴェルコール サスナージュ」
このチーズは中世の頃フランスで修道僧たちによって
造り出され、地元の農家へと受け継がれていきました。
第二次大戦後、消滅の危機に瀕したこともありました
が、生産者達が手を組み努力した事で復活しました。
その製造法は伝統的で独特です。前夜に搾って殺菌し
たミルクを翌朝搾った無殺菌のミルクに混ぜ合わせて
造ります。これにより弾力性に冨みミルクの豊かな風
味もありながら、長い熟成をさせないので青カビがま
ろやかです。
さらに美味しい食べ方は、クルミとパンにのせてトー
ストに。もしくはクルミ入りのパンでもいいですよ。
この地方はクルミの産地として有名なので、やはり地
のもの同志って仲良しなのですね。
ミルクの甘味にクルミの香ばしさが加わり秋に相応し
いこの味わいには、無ろ過原酒のボリュームとぴった
り。もしくは生もとか山廃をぬる燗で、はたまたブル
ーチーズの親友、古酒とまったりと…。
これまたお酒とチーズがすすんでしまいます…。
だって食欲の秋ですから。
 D&F テイスティー アドバイザー 粂田 康子
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【チーズのお問合せ】
株式会社フェルミエ Fromagerie Fermier
【本店】
東京都港区愛宕1-5-3
  愛宕ASビル1階
http://www.fermier.fm/
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4.秋です!旬です!
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 秋ですね、食欲の秋!
魚屋さんでもよく秋刀魚を見かけるようになりました。
日本酒の秋の旬と言えば「秋あがり」
是非、秋の味覚とともにお楽しみください!
 9月1日 発売開始    ※数量限定
 商品名:酒一筋 純米秋あがり(原酒)
 容 量:1.8L、720ml     
  
  冷やでよし、お燗でよし!
 寒仕込した新酒を蔵内でじっくりと熟成させる事により
米本来の旨味とまろやかさを引き出しました。
新酒とはまた一味違った旨味をお楽しみください。
◆酒一筋 純米秋あがり 無ろ過・原酒
  ●原料米:キビヨシ
  ●精米歩合:65%
  ●日本酒度:+1~2
  ●酸度:1.8~1.9
  ●アルコール度:17~18
…………………………………………………………
 純米秋あがり
                     
  1.8L     2,310円(税込)     
  720ml    1,155円(税込) 
 ※数量に限りがございます。お早目にご注文下さい。
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 早いもので、もう9月になってしまいました。
今年は昨年よりもちょっと涼しい気がしますがいか
がでしょう。
あと1カ月もすれば試験田の雄町も収穫(稲刈り)
の時期を迎えます。
本当に時の経つのは早いですね。
これからの時期はお酒の会も増えてきます。
是非、お時間を作ってお出かけ下さい。
酒一筋ブースにて皆さんとお会い出来るのを楽しみ
にしております。
◆醸句通信(日々の出来事を不定期に随時更新中)
   http://www.sakehitosuji.co.jp/report/
◆蔵元情報(イベント等のご案内を随時掲載中)
   http://www.sakehitosuji.co.jp/brewery/
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                        利守酒造株式会社 
             
                        編集担当・明日香

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