醸句通信

2005年09月

2005.09.11

酒一筋・醸句通信    第三九号

今回のコンテンツ
  1.酒のウソホント「カメとツボ」
  2.秋のイベント▼ 「吟醸酒を味わう会」
  3.毎回楽しい「百人一酒」


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◆  醸句通信  No.39   2005.9
◆━━━━━━━━━━━━━━ 酒一筋 ◆◆
 天の与えたすばらしい力を内包する「赤磐雄町米」の米を守り
育て続けている「酒一筋」の蔵元からもっと美味しくお酒を飲んで
頂くために楽しいお酒のお話をお送り致します。
 このメルマガが、ほんのすこしでもあなたのお酒の楽しさに
プラスになればと思っております。
                        利守酒造株式会社
【冷やおろし】(ひやおろし)
 春先に出来上がったお酒は貯蔵
(熟成)を経て秋口から瓶に詰めて
出荷するのが、一般的なサイクルです。
秋口になると外気(気温)と貯蔵され
ているお酒の温度とが同じ位になりま
す。それをそのままタンクから瓶に詰
めて出荷するお酒を「ひやおろし」、
「秋あがり」とも呼びます。なぜ、同じ
温度が良いか?それは雑菌の繁殖
が抑えられるからです。
この季節が旬です!
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1.酒のウソホント ▽ カメとツボ
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 ガラス瓶が出来るずっと前、桶や樽もできる前、
酒の入れ物としてはツボとカメがありました。この
二つ、同じ様な物のように思いますが厳密に言う
と違う物なのです。さて、どこが違うのでしょうか。
まず、ツボとカメを表す文字が違います。ツボの
方は漢字で「壷」と書きます。カメの方は「甕」の文
字が難しいせいか常用漢字では瓶の字を使ってい
ます。この辺から混乱が生まれたようです。
瓶という文字からは、ガラス製の酒瓶などが思
い浮かびます。それに瓶という字はカメとは呼び
にくいですね。ほとんどの人がビンと読んでしまい
ますから。
壷と甕、この二つはいずれも土で作られた物です。
人類の文化と共に生まれ、やがて火で熱せられて
陶磁器製の物になります。共に入れ物として作られ
ました。水、酒などの飲み物、穀類などの食物等
を入れて使用した物です。
 それぞれの容器としての目的に合わせて、ツボ
とカメの字は別々な漢字が当てられました。しかし
文化が進むに伴って、形が変わり用途も変わって
きます。そもそも初めに名付けられた文字が意味
をなさなくなってきました。
陶芸の技術が進んでくると、一部のものは工芸品、
美術品として評価されるようになり、本来の使用
目的から離れた形にもなりました。また、作られた
時点からずっと後になって、形や色が評価されて
美術品になることもあります。それで双方の区分
けがしにくくなったと言う事もあります。
私たち人類の文化の中で、長い歴史をもってい
るものは、時代とともにその制作目的やそれに当
てられた文字が通じなくなることが多いようです。
               ・・・・つづく
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2.秋のイベント 「吟醸酒を味わう会」
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 酒一筋を楽しみたい方に。
こんなイベントがあります。是非ご参加下さい。
 どなたでもご参加頂けます!
◇◆◆ 「吟醸酒を味わう会」大阪 ◆◆◇
        
 日時:10月4日 18時~18時30分
 会場:ホテル阪急インターナショナル
       北区茶屋町19-19
参加費:4,000円
◆◇◇ 「吟醸酒を味わう会」東京 ◇◇◆
        
 日時:10月19日 17時30分~19時30分
 会場:赤坂プリンスホテル
       千代田区紀尾井町1-2
参加費:4,000円
 全国の吟醸酒協会蔵元が参加してのイベントとです。
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3.小倉あん子の「百人一酒」
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 平 兼盛・たいらのかねもり
 忍ぶれど色に出にけりわが恋は
  物や思ふと人の問ふまで
《解釈》
  近頃「私、あの人に恋しちゃった」と
おおっぴらにいう人がいますが、だい
たい恋は密かに思うものです。
平兼盛の恋も、「秘めたる恋」と自称
していますが、「何か物思いをしている
のですか」と人が尋ねるほどにとうとう
顔色に出てしまった。
 ■□■平成の百人一酒に酔人詠める歌■□■
  忍ぶ女(め)も 色に出に蹴り 酒呑めば 
    腿(もも)やわらかに 足の甲まで
《解釈》
「夜這い」と言うのをご存知ですか。
日本では源氏物語の頃は男性が
女性の所に忍んで通ったのです。
女性が男性の所に密かに通うのを
「忍ぶ女」と言いました。
うぶでなくても気恥ずかしい娘心、
男性の所に忍び込んだ時は顔面
蒼白。色白なんて言うものではあ
りません。ガタガタ震えているので
男は彼女に酒を飲ませました。
さっと顔に朱がさしました。こうなる
と大胆なもので、脱ぎっぷりも鮮やか、
すらりとした脚線は腿から足の甲まで
紅色になっていたという美しい情景を
詠ったものです。このような色彩豊か
な描写、私も見たかった。
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 「吟醸Bar72」の多数のご来店ありがとう
ございました。
吟醸酒協会の新しい企画として課題は残り
ましたが、一つの成功だと喜んでおります。
秋には「大阪」「東京」で「吟醸酒を味わう会」
を開催いたします。そちらでもお会いできる事
を楽しみにしております。         利守
 新聞「軽部村便り」と重なる月は、ばたばたとして
しまい読者の皆さんにご迷惑をお掛けして申し訳ご
ざいません。
少し涼しくなったかなと思ったら大型台風。
皆さんも充分お気を付け下さい!
これから今夜に備えて準備です。

2005.09.01

酒一筋・軽部村月々便り 第13号(2005年9月)

 早いもので来月(十月)には雄町米の収穫祭です。

あっという間に時間が経って行く様な気がします。

まあ、何はともあれ食欲の秋、お酒の美味しい季節になりましたね。



●日本酒ごま知識

●岡山の旬

●新桃太郎物語







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