醸句通信

2005年07月

2005.07.11

酒一筋・醸句通信    第三七号

今回のコンテンツ
  1.酒のウソホント「桶屋さん」
  2.おいしいお酒の飲める店▼ 「吟醸Bar蔵72」 
  3.毎回楽しい「百人一酒」


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◆  醸句通信  No.37   2005.7
◆━━━━━━━━━━━━━━ 酒一筋 ◆◆
 天の与えたすばらしい力を内包する「赤磐雄町米」の米を守り
育て続けている「酒一筋」の蔵元からもっと美味しくお酒を飲んで
頂くために楽しいお酒のお話をお送り致します。
 このメルマガが、ほんのすこしでもあなたのお酒の楽しさに
プラスになればと思っております。
                        利守酒造株式会社
【狐】 きつね
 上槽(搾り)に際してもろみを
袋詰めにするための小桶。
桶の形が一方が尖って酒袋に
詰めやすいようになっており、狐
の顔を連想させることから、この
名が付いた。(別名、桃桶とも言う)
袋詰は槽(ふね)の両面から行わ
れるので雄(口がやや長く、槽の
向こう側の係りに渡すもの)、雌
(口が短く、槽の手元で使用)の
二種類がある。
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1.酒のウソホント ▽ 桶屋さん
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 木製品が身の回りにたくさん使われていた頃、
樽や桶は生活に欠かせない道具でした。
町々に桶屋という職業があり、新しい桶を作る
と同時に、家々の桶の修理を引き受けていました。
酒造りには樽や桶は欠かせませんでした。
それで酒をつくる蔵人や瓶詰め配達をする人達と
同じように樽や桶の新調、修理をするための桶屋
が常駐していて、専用の作業場をもっていました。
そこには、桶物差しという特別な型板がありました。
仕込みや貯蔵桶を作ったり修理したりする時、側板
と底板のように、底板凸部と側板の凹部とをうまく
かみ合わせなければなりません。その加工をする
時の型板です。それから桶鉋といわれる特殊な鉋
がありました。板を削るときは板を台の上に置いて
鉋を向こうから手前に引くのですが、桶鉋は鉋を
台の上に固定して、桶板を手前から向こうに押して
削る物です。
蔵に出入りしているか常駐している桶屋さんは器用
な腕をもっていました。蔵のあちこちで使われる水
やお酒を入れる容器、そのすべてを手作りしたの
です。その中で傑作と言えるのが、もろみを酒袋に
注ぎ込むときの手桶です。この手桶には二種類あり、
一つはキツネといい、もう一つはタヌキと呼ばれました。
キツネは風呂場で使う手桶の一方がすぼまって
いるものです。タヌキは手桶に竹の注ぎ口がつい
たものです。現在なら、金属製で簡単に作れますし
プラスチックなら型さえあればいくつでも作り出せます。
それを木製で作ったのです。
このような器用という字を絵に描いたような桶屋さん
ももういなくなってしまいました。
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2.おいしいお酒の飲める店
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 酒一筋を美味しく楽しみたい方に。
こんなお店があります。是非お立ち寄り下さい。
◆◆7月16・17日 酒一筋 担当週 ◇◇
▽ 「吟醸Bar蔵72」 
   東京都港区元麻布2-11-1-2F
      TEL:090-7415-4035
      麻布十番駅(南北線・大江戸線)下車 
        徒歩10分程度
    
   営業時間:18:00~22:00(水~土)
          15:00~20:00(日) 
    定休日:月、火曜日
【 7月17日 】‥‥「吟醸酒とチーズ」セミナー開催‥‥‥           
   担当6社の吟醸酒とそれに合うチーズを
  実際にお試し頂きながらセミナーを進めて
  いきます。
   講師:フェルミエ渋谷店 店長 粂田氏
   時間:17時~(約1時間程度)
   定員:15名
  参加費:1,000円(チケット購入)
お申込方法:メール又は電話にてお申込下さい。
          ・電話090-7415-4035(吟醸Bar)
          ・メール hitosuji@sakehitosuji.co.jp
会場の都合上、定員になり次第締切りとさせて頂きます。
 この機会に是非、チーズについて勉強して
みてはいかがでしょうか?講師は世界の中でも
特に良い物(本物)だけを取り扱うフェルミエの
店長さんです。 
セミナー終了後には、肴として各種チーズを
お試し頂けます(有料:300~500円程度) 
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
 吟醸酒協会の新企画として3ヶ月間限定
オープンのスタンドバーです。
協会会員蔵の大吟醸酒を一杯200円~
400円で味わう事が出来ます。
各週末には担当蔵元によるイベント開催!
週末限定の鑑評会出品酒や吟醸酒も登場。
◎「赤磐雄町 純米大吟醸」は
常時一杯200円で飲めますよ!
★16,17日は限定で金賞酒も飲めます
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
 
お一人 1,000円程度~
※チケット制で1,000円分の
チケットを最初に購入。
詳しい情報・地図↓  サービス券付
http://members.jcom.home.ne.jp/n-ginjo/
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3.小倉あん子の「百人一酒」
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 右近・うこん
 忘らるる身をば思はず誓ひてし
 人の命の惜しくもあるかな
《解釈》
 あなたに忘れられる我が身のつらさは
何とも思いません。ただ、二人の愛を
神に誓ったあなたの命が、神罰により
失われるのではないかと惜しまれる。
捨てられてもなお男を慕う女心か、不
誠実な男への痛烈な皮肉か、二通り
の解釈がある。
 ■□■平成の百人一酒に酔人詠める歌■□■
   忘れてた 酒を思わず見つけだし
     人に飲まれて 惜しくもあるかな
《解釈》
 大事な物ほどしまった場所を忘れて
しまいます。それがひょっこり思い出す
んですね。「この酒は、ほんとに嬉しい
時に飲むんだ」と仕舞い忘れていました。
そこへ飲み友達がやってきて、酒の話
をしているうちに突然「あの酒をしまって
おいた」と思い出す。それを口に出さず
にいればよかったのですが、体が勝手
にで動いて引っ張り出しちゃう。
喜んだのは飲み友達です。
「友達っていいもんですねぇ。こんな
美味しい酒をとって置いてくれ、今宵の
ために出してくれるのだから」なんて言
いながら飲んでしまう。
あぁ、惜しかったなぁ。
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 田植祭(6月4日)も沢山の方にご参加頂き無事終了!
 ありがとうございました。今年も良い米そだてますよ。
収穫祭でまたお目にかかれる事を楽しみにしています。
草取りは、いつでも募集しておりますが・・・・・
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 NPO法人・吟醸酒機構主催
 
   酒一筋 全国2位
 「全国新酒鑑評会」と同時に行われた出品酒の
採点、投票において酒一筋は2位に選ばれました。
特定非営利法人である吟醸酒機構が初の試みで
出品酒(1,019点)をランク付けしたものです。
 1位 開運(静岡)
 2位 酒一筋(岡山)、出羽桜(山形)、土佐鶴(高知)
 5位 刈穂(秋田)他7社
 これを励みにがんばまります!ありがとうございました。

2005.07.01

酒一筋・軽部村月々便り 第12号(2005年7月)

うまい地酒造りにこだわっている「酒一筋」の蔵元の所在地が旧・軽部村

なのです。大正から昭和初期に名声を博した酒米「雄町米」の産地として、

知られ一時この米は絶えて幻の米となっていましたが、当蔵が復活に立ち

上がった経緯もあり、この地に感謝の意を込めて紙名といたしました。

天が与えてくださった「赤磐雄町米」を貴重な文化遺産として伝えて行くこと

を使命と考え、月々発刊(2ヶ月に一度)しておりますの。

 この新聞が、ほんの少しでもあなたのお酒の楽しさにプラスになればと思って

おります。            酒一筋・赤磐雄町・備前 醸造元 蔵主



●日本酒ごま知識

●岡山の旬

●新桃太郎物語







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