醸句通信

2005年03月

2005.03.11

酒一筋・醸句通信    第三三号

今回のコンテンツ
  1.酒のウソホント「土蔵の始まりはお城」
  2.おいしいお酒の買える店▼ 「かねゑ越前屋」 
  3.毎回楽しい「百人一酒」


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◆  醸句通信  No.33   2005.3
◆━━━━━━━━━━━━━━ 酒一筋 ◆◆
 天の与えたすばらしい力を内包する「赤磐雄町米」の米を守り
育て続けている「酒一筋」の蔵元からもっと美味しくお酒を飲んで
頂くために楽しいお酒のお話をお送り致します。
 このメルマガが、ほんのすこしでもあなたのお酒の楽しさに
プラスになればと思っております。
                        利守酒造株式会社
【玉子酒】(たまござけ)
 昔から風邪を引いた時の
発汗剤や寒い夜の飲み物と
して用いられる。
 日本酒に卵黄と砂糖を加
えてよく混ぜ、卵黄が凝固
しない程度に熱しながら撹拌。
または、卵黄に砂糖を加えて
混ぜ、熱した日本酒を少しず
つ加えながら良く混ぜる。
いずれも温かいうちに飲む。
 
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1.酒のウソホント ▽ 土蔵の始まりはお城
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 酒蔵といえば土蔵造り。白い壁と黒いなまこ壁
のコントラスト。重々しいけどなんとなく愛嬌さえ
感じさせます。日本の原風景の一つといっていい
でしょう。
この土蔵という建築様式はあのお城の建築を町
方に利用したものです。戦国時代に各地の大名た
ちは自分自身の拠点としてお城をつくりました。
当時一番怖かったのが城を囲まれて火矢で攻め
られる事でした。
そこで壁の外側を全面土で塗り固めました。
これなら火矢を掛けられても燃えません。
これを「塗り籠め法」といいます。その原点は
室町時代に大きな邸宅の中に設けられた土で
塗り籠められた寝室だったといいます。
それまで、木を組み合わせ、高床式の夏向きの
建物だったところに、土の暖かみを利用した部屋
ができました。静かで温かく、夏は涼しく、高貴
な人の寝室にぴったりだったのでしょうね。
お城の中を覗いたことがありますか。壁の外は
一面土で塗り固めてありますが、その内部は柱が
露出しています。これが現在まで残っている土蔵
建築にも見られます。
木材は乾いていれば、つまり空気に触れていれ
ば長い年月にわたって朽ちることはありません。
外側を塗り籠めても内側は柱をあらわにしたところ
が日本の風土の実績を取り入れた工夫だったの
です。
このお城は外に対しては堅牢でしたが、内部で
火事が起きればひとたまりもありません。それで
城内は厳重な火の用心がなされていました。
酒をつくる土蔵が、一つは平和な寝室の建築か
ら、一つは激しい戦国時代のお城から技術を受
け継いでいるのは興味があります。
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2.おいしいお酒の飲める店
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今回は、買えるお店をご紹介致します。
▽ 「かねゑ越前屋」 定休日:第二土・日及び祭日
   東京都江東区三好1-8-3
      TEL:03-3641-2190
     ●清澄白河駅(都営大江戸線)下車 
        徒歩5分程度
    
   営業時間:10:00~24:00(月~土)
          10:00~21:00(日) 
 
 江戸っ子の大将が迎えてくれる気さくな
お店です。新聞紙に一本一本包まれた
お酒にそそられます!
独自に地下で貯蔵も行っています。
もちろん!酒一筋の「全麹」も熟成されて
いますよ。
(※「備前の酒一筋」特約店です)
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3.小倉あん子の「百人一酒」
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 藤原興風・ふじわらのおきかぜ
  誰をかも知る人にせむ高砂の
    松も昔の友ならなくに
《解釈》
「高砂の松」は、長寿をあらわすものです。
高齢化した日本の社会で、お年寄りを高砂
の松になぞらえると喜ばれる事間違いなし
です。 でもこの歌は、老人になっても元気
だということを詠んだのではありません。
「昔から知っている人もだんだん少なくなっ
てきた。高砂の松くらいだが、昔からの友と
いうわけではない。」
年寄りの孤独さを詠ったものです。
 ■□■平成の百人一酒に酔人詠める歌■□■
   誰もかも 知る人もない 高砂を
    松と式挙げ いま帰り来ん
《解釈》
安上がりなのかワケありなのか、新郎新婦
の二人だけで結婚式を挙げるケースもあり
ます。それもハワイだとかグアムだとか、遙
か離れたところで行ったりします。
 この歌に出てくる花嫁は、松子さんと言う
のか松江さんと言うのか、花婿は「マツ」と呼
んでいるらしい。
誰にも気付かれないところで結婚式を挙げた
のですね。高砂とは結婚式に不可欠なお祝
の謡曲です。そうして成田に帰ってきてほっと
している気分を詠ったものです。
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4.蔵元有志楽しむ会
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 蔵元有志9社(ワインメーカー2社)による春の楽
しむ会を開催致します。
今回で8回目となります。
新たにワインメーカー(1社)も加わり、新酒を中心
にお楽しみ頂けます!
 ◆日時:2005年3月9日(水) 18:30~
 ◆会場:日本外国特派員協会 外国人記者クラブ
       東京都千代田区有楽町1-7-1有楽町電気ビル20階
           03-3211-3161
 ◆会費:6,000円(立食)
 
 ◆定員:100名   
 ※参加される方は前もってお申込が必要です。
  尚、定員になり次第締切とさせて頂きます。
  お申込は hitosuji@sakehitosuji.co.jp
■参加蔵元
  酒一筋(岡山)・富久長(広島)・天山(佐賀)・
  東力士(栃木)・夜明け前(長野)・自然郷(福島)・
  刈穂(秋田)・蔵王スター(山形)・井筒ワイン(長野) 
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 あっという間に2月が終わりましたね。
3月は「Foodex Japan」を始め「Vancouver Wine Festival」
と展示会や試飲会が沢山あります。
「Vancouver Wine Festival」は、文字通りカナダのバンクバー
で行われる世界的なワインフェスティバルです。日本酒としては
参加が昨年より許されました。(酒一筋が初です)
今年は会期中出席しPRする事になっています。
(カナダには「純米吟醸」「純米古酒」「秘蔵古酒」等を出荷しています)
世界中の人に日本酒の良さ「酒一筋」の旨さをPR出来ればと
思っています。がんばってきます!
ご報告は次号で!

2005.03.01

酒一筋・軽部村月々便り 第10号(2005年3月)

酒造りも無事終わりに近づいてきました。

時間の経つのは早いですね・・・今月は、展示会、試飲会が沢山予定

されております。お時間が許す方は、是非足をお運び下さい。



●日本酒ごま知識

●岡山の旬

●新桃太郎物語







軽部村月々便り 第10号(2005年3・4月)をダウンロードする

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