醸句通信

2005年02月

2005.02.11

酒一筋・醸句通信    第三二号

今回のコンテンツ
  1.酒のウソホント「井戸」
  2.おいしいお酒の買える店▼ 「鳥つね 自然洞」 
  3.毎回楽しい「百人一酒」


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◆  醸句通信  No.32   2005.2
◆━━━━━━━━━━━━━━ 酒一筋 ◆◆
 天の与えたすばらしい力を内包する「赤磐雄町米」の米を守り
育て続けている「酒一筋」の蔵元からもっと美味しくお酒を飲んで
頂くために楽しいお酒のお話をお送り致します。
 このメルマガが、ほんのすこしでもあなたのお酒の楽しさに
プラスになればと思っております。
                        利守酒造株式会社
【床揉み】(とこもみ)
 蒸米を麹室に取り込んで
から3~4時間後に蒸米を
ばらして種麹を撒布(種付け)
し、床に広げて良く揉み、均一
に麹菌が蒸米に付着するよう
にする作業を床揉みと言い
ます。
作業で疲れたから指圧を
行う事ではありません!
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1.酒のウソホント ▽ 井戸
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 お酒の中身は80%を越す水に、アルコールとさまざま
な旨味が溶けているものです。お酒の味にはその蔵の
仕込み水、米を浸したり蒸したりする水、調合の水の
性質が大きい影響を与えていると思われます。
でも、良い酒が造れる水と、酒にするのが難しい水とで
は、現代の分析技術では明確に分けられないのがホン
ネの話です。
酒蔵の水はほとんどが井戸水です。その井戸にも色々
あります。大きく分けると浅井戸と深井戸に分けられます。
浅井戸は地下6m位までのものを言い、それ以上深い
ものを深井戸と言っています。
浅井戸はだいたいが総堀り井戸です。これは井戸掘り
職人がどんどん掘っていったもので、途中で水が湧い
てくれば水を汲みながら掘ったものです。
周りが崩れやすければ石を積んで止め、地上には井戸
枠をはめて安全をはかっています。かつてはつるべや
滑車を用いて人力で水を汲みました。やがて「ガチャポン」
と言われる手動ポンプになり、今は電動ポンプで汲み上げ
ます。このときポンプは地上に置いて汲み上げます。
地上にあるポンプは水を吸い上げているわけで、理論的
には10mが限界なのです。それ以上深い井戸の場合は
水中ポンプを使い、水を押し上げているのです。
この分野の井戸は深井戸と言われます。
深井戸は現場にボーリング装置を設置して連続運転で
パイプの太さだけを掘っていきます。深さはさまざまで、
100~300メートルなんて言うのもあります。
浅井戸がいいか深井戸がいいかは判定できません。
出たとこ勝負なのです。
神様の思し召しなのでしょう!
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2.おいしいお酒の飲める店
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今回は、買えるお店をご紹介致します。
▽ 「小山商店」 定休日:第3日曜
   東京都多摩市関戸 5-15-17
      TEL:042-375-7026
     ●聖蹟桜ヶ丘駅(京王線)下車 徒歩13分程度
    
   営業時間:9:00~21:00(月~土)
         10:00~19:00(日) 
 
 全国的にも有名な地酒専門店の一つ。
「えっ!こんなにお酒があるの・・」と驚か
れるはず!
わからない事があれば、親切丁寧に教
えてくれる。自分で探すのも楽しいが、尋
ねながらお酒を見て回るのも新しい発見
があるかも!
(※「備前の酒一筋」特約店です)
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3.小倉あん子の「百人一酒」
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 紀友則・きのともなり
  久方の光のどけき春の日に
    しづ心なく花の散るらむ
《解釈》
百人一首の中でも、詠んで心地よい歌です。
「しづ心」というのは、「心静かに」という意味
で、春爛漫と花が咲いている情景、それを眺
めている人たちの様子や心をさしています。
でも、「心静かでない」ものが一つだけあります。
それは桜の花の散る様子です。皆が心のどか
にいるのに、どうして桜は忙しく散っていくので
しょう。華やかに咲き誇ったあとのさびしさ、はか
なさがひっそりとにじみ出てきます。
 ■□■平成の百人一酒に酔人詠める歌■□■
    久かたぶりに 光が覗き込んだ春の日に
        静が心して花を散らした
《解釈》
暗黒街の世界というのがあるそうです。
そこには掟というのが厳重に敷かれている
らしく、だいたいロマンというのは悲恋物語
なんですね。
満点の子女の紅涙を絞るのは不遇な男と女
の間の話なのです。さて、ここに出てくるのは
親分の女房、お静、それに若者の光。
この二人がいい仲になってしまう。
それを親分は知ったらしく、光を遠ざけるの
だが・・監視の目を盗んで久しぶりに光が静
のもとにやって来るも駄目。
そこは親分の監視の目が厳しい。
そこで密かに静は「だめよ」と言う
サインを送ります。そのサインとは…、見事に
いけられている花をちぎって散らすのでした。
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 暖冬、暖冬と言われながら急に冷え込んだりするので
驚きますよね。
酒造りには、寒い方がありがたいんですが!
蔵の中も大吟醸の仕込みや搾りで大忙しの日々、今季
は全国的に酒粕が少ないみたいですね!造る酒の量が
減って来ているのだからあたりまえですよね。
(粕の出ない仕込を行っている蔵も増えてるみたいですし)
この寒い季節は、粕汁が美味しいんですよ!体の芯から
温まりますし、新酒で一杯がイッパイ飲んだりして・・・

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