醸句通信
2004年05月
2004.05.11
酒一筋・醸句通信 第二三号
今回のコンテンツ
1.酒のウソホント
2.「田植祭」ご案内
3.おいしくお酒の飲める店▼ 「ニュータマミヤ」
4.毎回楽しい「百人一酒」
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◆ 醸句通信 No.23 2004.5
◆━━━━━━━━━━━━━━ 酒一筋 ◆◆
天の与えたすばらしい力を内包する「赤磐雄町米」の米を守り
育て続けている「酒一筋」の蔵元からもっと美味しくお酒を飲んで
頂くために楽しいお酒のお話をお送り致します。
このメルマガが、ほんのすこしでもあなたのお酒の楽しさに
プラスになればと思っております。
利守酒造株式会社
【純米酒】(じゅんまいしゅ)
純米酒の製法品質基準が変わりました。
今までは、精米歩合70%以下と言う条件
がありましたが、無くなりました。
米・米麹だけで作ったお酒は全部「純米酒」
になったわけです。
(但し、麹使用率15%以上)
「○○だけの酒」とか言って売られていた
お酒が「純米酒」になるんですよね・・・・
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1.酒のウソホント ▽ お酒の栄養分
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日本酒は醸造酒です。お米を主原料にして仕込み、その
もろみを搾ったものです。醸造酒では世界一のアルコール
をつくりだし、米のもつ微量栄養分を溶かし込んだ飲み物
と言えます。
冨士を描いて有名な大画伯は、一日に二升の酒を毎日
飲み、70才を過ぎても一升を飲み干したと言われています。
本当にお酒だけを飲んで、健康に毎日を過ごす事が出来る
でしょうか。例にあげた大画伯の他にも、日本酒だけで過ご
したという話は幾つもあります。
日本酒には米から溶けだしたいろんな栄養分が溶け込ん
でいますから、完全な食物ではありませんが、酒だけでも
生きられるといいます。
一方、蒸留酒の方は、アルコールというエネルギーだけ
ですから、人体が必要とする各種の栄養分は全くないわけ
です。大画伯の場合は、お酒の他に季節ごとの旬の肴が
あったことでしょう。これなら栄養の偏りも是正されますから、
天寿ををまっとうできたのも当然のことです。
そのような食生活をまねてみたいものです。でもやるとなると
いろいろな難しさがありそうです。
一日に1升もの日本酒を飲むのですから、酔っぱらっていて
仕事にならないという体質では駄目ですね。
程良い陶酔の中で、名作を生み出す力がなければなりません。
いい酒を飲まねばならないでしょう。酒に溺れてだんだん
アルコールの強い酒に移っていって体をこわした例もたくさん
あります。もし、大画伯のような「酒仙」になろうとするなら、
いい酒を知ること。そしてその酒に合う旬の料理を知る事が
大事なようです。
やってみたい生き方ですね・・・・・・。
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2.田植祭 ご案内
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「赤磐雄町米」の栽培体験に参加してみませんか?
自然の中で土のにおいを感じながら田植を一緒に
やりましょう。初めての方も大歓迎です。
日時:2004年6月5日(土) 雨天決行
9時集合(時間厳守)
13時解散予定
場所:利守酒造試験田(利守酒造に集合して下さい)
参加費:無料
(交通費・宿泊費等は各自ご負担願います)
(送迎バス等はございません)
昼食は、当社にておにぎりをご用意致します。
(飲食物の持ち込みはご遠慮下さい)
参加特典:自分達で栽培した「赤磐雄町米」で仕込んだ
「田植酒」をご購入する事が出来ます。
もちろん参加者のみの特典です!
(2005年2月頃発売予定です)
定員:50名(定員になり次第締切とさせて頂きます)
お申込締切:2004年5月28日(金)
お申込方法:ご参加者のお名前・ご住所・ご連絡先を
メール又は電話で当社まで
hitosuji@sakehitosuji.co.jp
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3.おいしくお酒の飲める店
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酒一筋を美味しく楽しみたい方に。
こんなお店があります。是非お立ち寄り下さい。
▽ 「ニュータマミヤ」 年中無休
岐阜県岐阜市玉宮町1-6-2
(JR岐阜駅から徒歩5分程度)
TEL:058-263-3444
営業時間:17:00~23:00
お一人2,000円程度~
どこか懐かしくもあり、また新しい気もする
お店です。ちょっと一杯にはもってこい!
酒一筋を飲みながら串かつ、串揚げを食べる
のが美味しいんです。
前にご紹介した「まぐろう」さんの姉妹店に
なります。
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4.小倉あん子の「百人一酒」
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菅家・かんけ
このたびは幣(ぬさ)も取りあへず
手向山紅葉の錦神(にしき)のまにまに
《解釈》
菅家とはどなたもご存知の菅原道真のことです。
いまや、受験合格引受人として、 大流行の学問
の神様です。でも、その当時は、こわーい神様と
して恐れられていました。
藤原時平と権力争いをして破れ、大宰府に
流されました。その後、都には疫病が流行ったり
事故が起きたりして、道真の呪いかと噂されまし
た。
幣(ぬさ)とは色のついた布で、神様に捧げるもの
です。急な旅立ちの失礼を詫びる手紙のような
ごあいさつの歌です。
■□■平成の百人一酒に酔人詠める歌■□■
このたびは 酒を携え 手向けに行こう
喪中の儀式 悔やみのまにまに
《解釈》
訃報が突然やってきました。昨日まで夜とも
なれば連れだって飲み歩いた酒友が亡くなった
というのです。
元歌には「とりあえず」とあります。
そこでこのたびはとりあえず酒を故人に手向け
ようという酒仲間。だが、お葬式に出てみると
酒を出すような雰囲気ではありません。
みんながお悔やみを言っているその間をぬう
ようにこそこそとお酒をご仏前に捧げたという歌です。
酒を献じる飲み仲間の心情に同情します。
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米作りがはじまりました。
「米作りは土つくりから」
酒一筋の真っ赤なトラクターが大活躍するシーズン到来です。
トラクターを運転した事ありますか?
これが車とは違って怖いんですよね・・・畦を乗り越えるのも
一苦労なんです。前向きにこえようとすると前が持ち上がり
ひっくり返るのではと最初はひやひやです。
ちょと高いところをこしたり上ったりするはバックで行きます。
試験田での「赤磐雄町米」の栽培体験をはじめてから10年以上
経ちます。
今年も「田植祭」のご参加お待ちしております!
2004.05.01
酒一筋・軽部村月々便り 第5号(2004年5月)
うまい地酒造りにこだわっている「酒一筋」の蔵元の所在地が旧・軽部村
なのです。大正から昭和初期に名声を博した酒米「雄町米」の産地として、
知られ一時この米は絶えて幻の米となっていましたが、当蔵が復活に立ち
上がった経緯もあり、この地に感謝の意を込めて紙名といたしました。
天が与えてくださった「赤磐雄町米」を貴重な文化遺産として伝えて行くこと
を使命と考え、月々発刊(2ヶ月に一度)しておりますの。
この新聞が、ほんの少しでもあなたのお酒の楽しさにプラスになればと思って
おります。 酒一筋・赤磐雄町・備前 醸造元 蔵主
酒造りも無事終了し、ほっとしたのもつかの間・・・
米作りがはじまりました。「米作りは、土つくりから」と・・・・
●日本酒ごま知識
●赤磐雄町米物語(続)
●新桃太郎物語
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軽部村月々便り 第5号(2004年5・6月)をダウンロードする
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