醸句通信

2003年11月

2003.11.11

酒一筋・醸句通信    第十七号

今回のコンテンツ
  1.酒のウソホント
  2.酒一筋 試験田 収穫祭
  3.おいしくお酒の飲める店▼ 「樽一(たるいち)」 
  4.毎回楽しい「百人一酒」


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◆  醸句通信  No.17  2003.11
◆━━━━━━━━━━━━━━ 酒一筋 ◆◆
 天の与えたすばらしい力を内包する「赤磐雄町米」の米を守り
育て続けている「酒一筋」の蔵元からもっと美味しくお酒を飲んで
頂くために楽しいお酒のお話をお送り致します。
 このメルマガが、ほんのすこしでもあなたのお酒の楽しさに
プラスになればと思っております。
                        利守酒造株式会社
【きき猪口】 ききちょく・ききちょこ
 居酒屋さんなどで底に青い渦の模様
のある白い小さな猪口を見た事があると
思いますが?
 きき酒に用いる猪口は通常白色の
磁器製で、内部底面に暗コバルト色
の蛇の目模様が入っていて、酒の澄
明度と色を判定します。
酒質の官能検査は大変デリケートな
ものです。同じ大きさ、重さのきき猪口
できき酒を行います。
猪口と言っても居酒屋さんなどで使用
している物とはちょっと違います。
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1.酒のウソホント ▽ 居酒屋の始まり
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 江戸時代の江戸は、人口4人に3人は大人の男性でした。
全国諸藩の江戸詰めのお侍、関東一円から集まってきた
手に職をもつ人達、江戸に行ったら何か仕事にありつけ
るだろうという人達。この人達が江戸の市民でした。
 それが各地大名の禄高の1割が江戸で費やされたので、
食うことには心配がなかったのです。
でも、「男やもめ」ばかりですから、何かと不自由だったで
しょうね。不自由の一つは「腹が減っても飯を炊いてくれる
人がいないこと」で、それを満たすために今でいう外食産業
である屋台ができました。これは立ち食いです。
ご飯を炊くより蕎麦の方が早く調理できるので、立ち食いの
蕎麦屋ができます。それから今でいう喫茶店の水茶屋が
できます。これはよしず張りの仮設建築というか、日陰を
遮る程度のものでした。
 やがて「一杯飲みたい」という人のために居酒屋ができ、
ちゃんと食事をしたいひとのために料理屋ができます。
偉い殿様たちはお城や自分の屋敷で「大名料理」という形を
つくっていきますし、商人など裕福な階層は「江戸料理」
という文化を育てていきます。
 町民や下級武士たちが軽く何かを食べながら一杯飲み
たいと思うようになります。立ったままの屋台やよしず張り
の水茶屋ではあまりにも落ち着きません。
需要があって供給があるのか、その反対かわかりません
が、庶民が酒を飲む場として居酒屋が誕生します。
ここで居酒屋の定義をしましょう。まず、屋台や水茶屋の
ような仮設の建物ではないことです。
次に、土間の部分に床几(しょうぎ)がしつらえられ、床間
といわれる畳敷きの部分があることです。これは今は小上
がりと言われています。現在の居酒屋とほぼ同じ様式ですね。
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2.酒一筋 試験田 収穫祭
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 2003年10月18日  収穫祭
 毎年恒例の行事ですが、当日の朝までお天気とにらめっこ。
雨が降ったら田植は出来ても稲刈りは出来ませんからね・・!
今年は、晴天に恵まれ収穫祭を無事終了する事が出来ほっと
一安心。
全国各地からこの収穫祭のために駆けつけて下さり作業を共
に行い、よろこびあいました!
皆さんお疲れ様でした!
 いや・・・今年は出来の悪い所も多いようですね?
米泥棒が出るぐらいですからね!
知らない間に稲を刈り取って持っていかれたと言う話も
聞きました。
まさか?どうやって? と思いますよね。
あの大きなコンバイン(稲刈機)を車で運んで行って刈り取って
逃げるなんて・・・・人に気付かれずにですからね。
ご安心下さい!盗まれる事も無く、イノシシにおそわれる事も
無く無事に良い米が収穫できました。
今季もがんばって皆さんに「旨い」と言って頂ける酒を醸せる
ようがんばります!
 田の方は、田植えまで土作りです。
     「米作りは、土作りから」ですから・・・・・・
 
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3.おいしくお酒の飲める店
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 酒一筋を美味しく楽しみたい方に。
こんなお店があります。是非お立ち寄り下さい。
▽ 「樽一」 定休日:日曜・祝日
   東京都新宿区歌舞伎町1-17-12第1浅川ビル5F
      TEL:03-3208-9772
   営業時間:17:00~23:00(ラストオーダー22:00)
 三陸直送の生カキ、ほや。これだけでも美味しそう
ですが、今では貴重な食材となってしまった鯨を食べる
事が出来るお店です。鯨料理と言っても何十種類も
あって・・・鯨のたいていの部位なら食べられるから
すごい。これからの季節は、はりはり鍋(鯨鍋)をつつき
ながら一杯!
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4.小倉あん子の「百人一酒」
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在原業平朝臣(ありはらのなりひらあそん)
   ちはやぶる神代も聞かず竜田川
    からくれなゐに水くくるとは
《解釈》
業平とは、美男の代名詞になっています。
そのご本人の業平さんはとにかくいい男でした。
その上、女性との関わりも多かったようです。陽成院の
お母さん、藤原高子と駆け落ちまがいのことをやって、
都の人たちの話題になりました。
歌は、竜田川に流れる紅葉の美しさを歌ったものです。
どれぐらい美しかったか、それは「ずうっとムカシの神代
から、聞いたこともないほど」と形容しています。
色彩豊かで、奇想天外な発送・表現は才気溢れる
業平らしい特色を表しています。
 ■□■平成の百人一酒に酔人詠める歌■□■
    知ったかぶる 伴奏も聞かず 立ったまま
     カラオケマイク持ち続けるとは
《解釈》
よくある風景です。冷えた酒も温くなってしまいます。
他人がどんなに思おうとおかまいなし、音程が外れ
ようとリズムが狂おうと知ったこっちゃない。
ひたすらマイクにかじりついているヤツ。
結語の「とは」とは「あきれた」という意です。
 「千早振る」という名作落語があります。
そこで平成の酔人は、カラオケを舞台にしてさらりと
詠んだというわけです・・・・・。
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  ◆◇ 平成15年広島国税局清酒鑑評会 ◇◆
         最優秀賞   受賞
 秋に行われるようになった鑑評会において「最優秀賞」を
受賞する事が出来ました。 ありがとうございます!
新酒とはまた違って、秋の酒に旨味がのってくるこの時期に
行われる鑑評会で受賞、しかも最優秀賞を受賞出来た事は
本当にうれしいかぎりです!
これを励みにがんばります!
皆さんに「旨い」と言って頂ける酒一筋を目指して。 
   応援よろしくお願い申しあげます。

2003.11.01

酒一筋・軽部村月々便り 第2号(2003年11月)

 いや・・・・・まいりました。

「メルマガに続いて新聞も毎月出されるのですか?」

「がんばってください」と言うお声を多数頂きました。

「毎月・・・?」「月々とは月が二つで二ヶ月おきという意味で使用したのですが・・・・」



●日本酒ごま知識

●赤磐雄町米物語(続)

●新桃太郎物語







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